当ことばの教室の授業

当教室には1才4ヶ月〜25才位までのダウン症・精神発達遅滞等の障害でことばの不自由な子供たちや、障害を持ち合わせていなくても「ことば」の不自由な子供たちが、正しいことばでしっかりお話しができるよう訓練に通って来ています。マンツーマン方式で1ヶ月に一度、または2ヶ月に一度通ってくる子供たち、また遠方の児童は半年に一度来ています。改善期間はどれくらいかかりますか?とよく聞かれますが、2ヶ月程度で改善されているお子さんもいれば、家庭環境や障害の内容、また体調の問題で、一年ほどかかってようやく改善の兆しが見え始めるお子さんもいますので、一概には申し上げられませんが、「あせらず、諦めず、根気よく取り組んでいただきたい」と皆様にお話しています。

※ 今、当教室ではアニメーションの製作を考えています。 その吹き替えは勿論!当教室で「ことば」の勉強をしてきた子供たち!文字を読むことも書くこともできず、声を出すこともおしゃべりすることもできず、またおしゃべりしても何を話しているのか全く意味不明だった子供たちが、今は、「日本むかしばなし」の“ももたろう”や“ぶんぶく茶がま”などの絵本を、それぞれが個性豊かな表現でとても上手に読めるようになりました。ぜひお楽しみに!!!



小学校特別支援学級での取り組み

平成12年から東京都内小学校特別支援学級に於いて、各児童に合わせた改善方法を教師方々に指導しています。
東京世田谷区立小学校障害児学級のY教諭は30年余り障害児に携わっている方ですが「今まで私たちは子供たちの改善にこれといった方法が見つからないまま来てしまいました。この訓練は子供たちが楽しみながら行っており私たち教師にもまだやること、できることがあったことが嬉しい」と話してくれました。またY教諭は障害児への教育が大変熱心な方で「子供たちにしっかり良いこと、悪いことを教えてあげなければ社会へ出て可哀想な思いをする。悪さをする前に体を張ってでも止めてあげたい、また止めるべき」と言います。私は現実の状況を目の当たりにしてきましたが、Y教諭の障害児に対する真の愛情に敬服します。
各学校へは1年に1〜2回指導に行っています。試みたいとお考えの教師の皆様、ぜひご一報下さい。

・東京都世田谷区・港区教育委員会言語指導公認