こんにちは。
渡辺言語障害ことばの教室代表 渡辺 紋子(あやこ)です。

当教室の言語訓練法は、人体のメカニズムに基づいた科学的な訓練方法で、従来の言語療法とは全く別の視点から捉えた「ことば」を促す為の新たなアプローチ法です。
平成元年より障害、健常問わず正しい「ことば」を促す為の研究を続けてきました。その結果「発語」には50音をハッキリ発音できるようにすることも必要であるという結論に至り、遊び感覚で行える言語の改善の為の訓練方法を考案し平成6年からことばに障害を持つ子供たちの言語指導に取り組みました。

指導を始めて20年余り、北海道から沖縄また海外からの多くの子供たちの指導を行ってきましたが、保護者方々のお話を伺うと、「第三者から、今は経過観察のほうがいい、この子に注意しない方がいい、注意するのは可愛そう、まだ何も教えないほうがいい、大きくなれば自然にことばが出るようになる。と言われそのまま大きくなってしまい、結局ことばは出ないまま、良い悪いも分からず行動を抑えられない状況になってしまいました。やはり物事は教えるベきだったのでしょうか?」と多くの声を耳にします。
それはことばに障害を持つお子さんの言動、行動について「脳の仕組み」と捉えられているか?もしくはどのように改善を図ればよいのか、その方法が見つからないのではないでしょうか?
勿論成長に伴い「ことば」が出るようになったお子さんもいますが、小学校障害児学級の子供たちを見る限りそれは希少のように思います。

「ことば」の不自由な子供たちの多くが家庭や学校でことば等を学習し物事をよく理解している様子を見受けます。しかし正しいことばを促す為に必要な顎(咀嚼筋)の機能低下などにより正しい言葉が発せられず、そのため意思の疎通を図ることが難しい状況になります。お話ができないのは「機能的な問題」も影響しているように思います。その機能を回復させてことばの改善を図ることを目指します。

私は「ことば」に障害を持ち合わせている子供たちそれぞれが、すばらしい能力を秘めていることにいつも驚かされます。その能力を出せるよう各自が持ち合わせている長所を見出し、「これだけしかできない」という視点からではなく「ひとつでも出来ることがある」という「個人差の尊重」を大切に、これからも取り組んで参りたいと思います。

 

●東京都世田谷区・港区教育委員会言語指導公認
●小学校特別支援学級児童指導・教員研修
●言語聴覚士研修指導
●日本小児神経学会会員